文化祭の舞台裏に迫る―企画から実行までの奮闘記

活動記録

11月11日・12日、大学で待ちに待った文化祭が開催されました。
演劇研究会は特に力を注ぎ、文化祭公演を成功させるために奮闘しました。

多くの先輩・後輩・同期、そして来場者や参加者、広告主様のご協力を頂けましたこと、この場にて心よりお礼申し上げます。

茨苑祭

今年で74回目の開催となる茨苑祭は、茨城大学の文化祭です。
各ゼミ・サークル・部活・団体が多くの出し物を出店し、茨城大学を盛り上げています。

私の所属していた演劇研究会においても、演劇公演を行いました。

公演への来場者は凡そ200人ほど。
2日間という短い期間での公演でしたが多くの方に足を運んでいただけて幸いでした。

この文化祭を機に多くの方に、演劇研究会を知っていただけたら僥倖です。
下記にサークルへの各種情報も載せておきますので、気になる方はぜひ!

note →  https://note.com/ibadai_enken
X →  茨大演研X(旧Twitter) 
HP  →  茨城大学演劇研究会ホームページ

事前準備の軌跡

大学の文化祭までの期間、綿密な計画が必要でした。

5月から文化祭実行委員会が動き出し、私たちのサークルも7月から本格的に始動します。
6・7・8月には文化祭とは別に「夏公演」もありますので、スケジュールはかなり忙しくもありました。

↑今年の夏公演のビラでした。残念ながら中止となってしまいましたが、参加した全ての部員が力を注ぎ成長させる機会となりました。

脚本探し・公演準備:沢山の役者が活躍できる場をつくるために沢山の話し合いをしました。

脚本会議の最終決定までには4時間ほどの時間がかかりました。
やりたい脚本や本番の舞台の大きさ、照明、音響など情報をすり合わせる必要があります。

一つの脚本を行う際には、その脚本だけに舞台セットを合わせればいいです。
しかし文化祭では短編の、多くの脚本を行います。
だからこそ別の脚本に合わせて演出を制限する必要もあるのです。

今回は9本の脚本、23人もの役者が舞台上に上がりました。
人によっては3役を演じたり、演出と役者を兼ねていたり。
役者をやらない部員も、本番に司会者や音響・照明のオペとして参加してくれたり。

花形から裏方まで、全員が大活躍できた文化祭だったと思います。

今回の文化祭では既成脚本を中心に行いました。
昨年度は創作脚本もありました。

「やりたいことをやる気がある限り」やってもらうために、文化祭係内での調整・決定を行うのもとても楽しかったです。

広告の舞台裏: 効果的な広告作成に取り組み、注目度アップを狙いました。

有難いことに今年は青少年会館や市民センターなどに文化祭公演のビラを設置させていただくことができました。

別団体の活動で、ボランティアによく参加するようになったのですが、そこでご縁あって青少年会館の職員の方とお話しする機会がありました。
文化祭のお話をしている祭、

「ぜひ設置しませんか?」

と、優しくお声がけいただき、大学外にチラシを置くという行動の一歩目を踏み出すことができました。
このお声がけのおかげで、水戸市の市民センターや周辺の店舗へもチラシを置いていただけるよう交渉に行くことができました!

一件目の交渉が成功したことで、自信につながったのだと思います。

実は中止になった夏公演では、このような仮ビラをパンフレットに挟むことも検討していました。

作成は二年生がアイデアを出してくださったのです。

使う場面がなくなってしまい、とても悔しい気持ちでいっぱいです。

学内用のビラは、後輩が上記のようなものを作成してくれました。
今回の文化祭のテーマが近日公開したジ〇リになぞらえて「演研はどう生きるか」だったので、その雰囲気にあうデザインです。

イラストや文章も、全て入ったばかりの一年生が作成してくださいました。

優秀な後輩が入ってくてくれて、とても頼もしい……。

大学外へ文化祭公演を発信するというのは初めてだったので、学外用のビラの作成を行いました。

学外用なので、当然ながら「茨城大学へのアクセス」や「演劇研究会について」の情報を掲載。
私は普段、ビラ作成などあまりしたことがなかったので、ボランティア先のチラシや他の市民劇団さんのビラを参考に作成させていただきました。

初めて行いましたが、デザインの勉強もとても楽しかったです!

反省点としては、背景のオレンジと文字の茶色が見えにくかったことでしょうか。
発色が良すぎてインクも多く使ってしまうデザインにしてしまったのも、予想外でした。

次回作成する機会がありましたら、今度は発色やインク代などにも気をつけようと思います。

初の協賛契約書: 協賛契約書の作成にはじめて挑戦しました。

演劇研究会では本公演で協賛をいただくことがありました。
今年、初めて文化祭でも協賛をいただくことが議題に上がりました。

しかし文化祭実行委員会の支持する協賛のいただき方と、演研が普段行ってきた協賛のいただき方が違いました。

その一つの違いが「協賛契約書」です。

3000円で広告を載せさせていただいているのですが、初めて契約書を作成しました。

↑今回作成させていただいた協賛契約書です。

多くの企業・店舗さんが契約書作成の際にお力添えくださりました。

「反社条項について言及した方が善いよ」「値段設定はこれでいいのか」
「メールにて契約書を交わすときは……」「署名捺印は……」

何度も契約書の試作を繰り返し、両者に納得のいく形にすることができました。
それが上記の契約書です。

来年以降、同じように協賛契約書を作成するかもしれない大学生のために、載せておきます!
一から作るのって大変ですよね……大変でした(笑)

今回、全部で14の広告主様から協賛をいただくことができました。

最初はWordに存在する広告のテンプレートから作成しようと思ったのですが。
Wordの規約から、テンプレートを営利目的で使用できないことがわかりました。
協賛広告って営利になるのかな……と不安になりましたので、こちらも一から作成しました。
なので作成した広告のテンプレートも、この記事に掲載させていただきます。

写真のような広告が作成できます。
素人作品なので、営利目的でない限り、自由に使用していただいて構いません。

演劇集団「風の街」との交流について

茨城大学にはもう一つ演劇の団体があります。
それが演劇集団「風の街」―演研と風街はどちらも長く続く茨大サークルです。

前回記事に記載させていただいた通り、今回は風街さんとの時間を調整させていただきました。
くわえてお互いにお互いの公演宣伝を行うなども。

茨城には素晴らしい市民劇団さんが沢山あります。
そしてその劇団さんには私たちのOB・OGの方も沢山います。

多くの方から「風街を見に行くと演研を見に行けない」
「演研を見に行くと風街を見に行けない」という声をいただいてきました。

どちらか一方ではなく、両方で。
私個人の願いとして、茨城の劇団を盛り上げるお手伝いがしたかったので、このように調整させていただきました。

風街さんには演研にない魅力が沢山あります。このチラシデザインもそうです。
そんな良いところを、お互いに学び合えたら素敵だと思います。

まとめ・感想

2日間にわたり200人以上の来場者がありましたが、課題も多く浮かび上がりました。

会場は40人程度しか収容できず、多くの方へ立ち見による観劇やそもそもの入場をお断りしてしまうことがありました。

新たな挑戦は、新しい協力者とのご縁や交渉という経験を得られ、サークル全体にとって大きな成果となりました。
けれども新しい企画を始めたことで、無駄な作業手順が増えてしまったことも事実です。

振り返ってみれば、効率的に行えた協賛の手続きや広告の設置も、かなりの遠回りによって成功しました。
時間的余裕もあまりなく、睡眠時間を削った場面も。

今後への意気込み

私個人としても大きな学びとなった文化祭。
私は今回で演劇を休止することにしました。理由は自身の能力と就職活動へ力を入れたいと感じたからです。

文化祭での企画運営を通して、とくに営業・宣伝・企画の魅力を感じました。
全く関わりのなかった方々に力を貸していただけるよう、演研の魅力をプレゼンすることは楽しかったですし、広報デザインについて学ぶことも知らない世界をのぞいたようで面白いと感じました。

自分の興味を再確認し、これからは営業・宣伝・企画に携わる力を伸ばしていこうとおもいます。
今回の経験を基に、将来的なキャリアに向けて更なる学びと成長に挑戦していく覚悟です。

文化祭はただの催しではなく、挑戦と成長の場でした。
これからも演劇研究会の新たな舞台での挑戦を楽しみにしています。

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