今回ご紹介するのは貴志裕介の「罪人の選択」という短編集。
その中でも、一際面白いと感じた「罪人の選択」をご紹介いたします。
大分、断捨離も進みました。積読もずいぶん減りましたよ。
減ったと言いつつ、時々買い足してもいるのですが。
やっぱり新年あけてすぐに本を買いにお金を使うのは勿体ないですからね。
なんて言いながら、今日も三冊も買ってしまいました笑
さて、今回ご紹介する「罪人の選択」を書いた貴志裕介さんは「悪の教典」を描いた小説家です。
中学時代に「悪の教典」を読みました。あまりの面白さに、授業中に盗み読んでいたほどです。
(当時の先生へ、ごめんなさい)
いつか「悪の教典」もご紹介したいのですが、当時は図書室で借りた本だったので、入手しましたらまた記事を更新したいと思います。
貴志裕介
貴志裕介さんは大阪府出身の小説家です。
ホラーや推理小説、SFの多種多様なジャンルで活躍されており、底知れない恐怖を描くことで、読者を強く、深く魅了します。
代表作には「黒い家」「青の炎」「硝子のハンマー」などがあります。
先述の通り、個人的に思い出深い「悪の教典」から、私は貴志さんの文章が大好きになったので、他の作品も読んでみたいと思っていました。
「罪人の選択」
私は今回文春文庫出版の「罪人の選択」、文庫本を読ませていただきました!
あらすじ:罪人の選択
1946年8月21日、磯部武雄は佐久間茂に殺されようとしていた。
佐久間が戦争に行っている間に、磯部が佐久間の妻を寝取ったからだ。
磯部の前に出されたのは一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。
もしどちらかを口にして生き延びられたら磯部は許されるという。果たして正解は?
感想(ネタバレ有)
罪人の選択は私にとって久しぶりに読んだサスペンスでした。
電車の中で一時間ほどで読み終わってしまいました。
短編とはいえ、ページをめくるたびに続きが気になるようなドキドキ感は充分。
個人的には時間の経過という巧妙な手口が面白く感じました。
時間の経過で消える恨みもあれば、新しく生まれる恨みもある……。
罪人はいつも間違った決断をする。
最初から最後まで、一貫して貫かれた答えでした。
「時間をかけて」全てが白日の元にさらされるなら、このゲームを仕掛けた佐久間茂もいつの日か罪人になるのかもしれません。
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