読書ノート

日々雑記

読書ノート10冊目「推し、燃ゆ」~変化の激しい世界との関わり方~

なんだかんだ、読書ノートも10冊目のご紹介です。今回は「推し、燃ゆ」を読みました。第164回芥川賞受賞作品です。 後述いたしますが、宇佐見さんは21歳の年に、この作品で芥川賞を受賞されています。私も今、21歳なんですよね……と、考えると本当...
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読書ノート9冊目「海と毒薬」~倫理とは何か~

今日は遠藤周作の著書「海と毒薬」について感想を述べていきます。 この本、近代文学という大学講義で遠藤周作について取り上げられたときに購入したものです。その時の講義では「沈黙」について取り上げられていました。「沈黙」は近くの本屋に置いてなくて...
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読書ノート8冊目「むらさきのスカートの女」~日常に潜む違和感~

今日は去年のクリスマスに貰って、そのまま読めずにしまっていた「むらさきのスカートの女」のご紹介です。 誰に貰ったかは、御察しでお願いします。大学生がクリスマスプレゼントを貰う相手なんて、そういうことです。これを読んだら思い出がなくなってしま...
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読書ノート7冊目「不道徳教育講座」三島由紀夫

こんばんは。今日は詩集系の積読をあらかた読み終わりまして。今回ご紹介するのは三島由紀夫の書いた「不道徳教育講座」です。 先に言っておきます。あんまり三島由紀夫が好きじゃありませんでした。不道徳教育講座が初めて触れる三島由紀夫作品だったのです...
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「『学力』の経済学」感想

本日も積読消費のための読書です。さっき数えたら、積読の本が残り47冊もありました……数えちゃいけないですね。とはいえ、読まなければ片づけられないのも積読の厄介なところです。 今日、感想を載せるのは「『学力』の経済学」という教育経済学について...
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「読まずに死ねない哲学名著50冊」感想

今日も積読消費……ではなく。今回は私が行き詰った時や悩んだときによく読む一冊のご紹介です。というのも、今回ご紹介する「読まずに死ねない哲学名著50冊」は初めから終わりまで一気に読むよりも、自分の悩みを先人たちの知恵で解決する、というように読...
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ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」感想

こんばんは。現在12月5日2:12です。今日は別の作品を読もうと思っていたのですが、幸運なことに昼間から読んで、読み続けて。気がついたらこんな時間でした。 しっかりと最後まで読んで、気持ちの整理がつかぬまま、記事を書いています。感想という感...
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スティーヴンソン「ジーキル博士とハイド氏」感想

ついに12月になりましたね。断捨離はまだまだ終わりそうにないです。今日も飽きずに積読消費を! 今日はスティーブンソン作「ジーキル博士とハイド氏」を読みましたので、その感想を書きます。 スティーブンソン 1850年から94年までを生きたイギリ...
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オスカー・ワイルド「漁師とその魂」感想

年末年始、様々なものの断捨離をしなければならない時期です。今年も多くの積読を抱えた私の本棚を整理するべく、少しずつですが読書を進めています。 今日はオスカー・ワイルドの「漁師とその魂」という話について感想を。 童話集 幸福な王子 他八篇 (...
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白い巨塔 ー財前と里見、対を成す二人ー

本日、漫画版「白い巨塔」を読みました。「白い巨塔」は以前に小説にて拝読したことがあるのですが、当時の私は中学生だったため難しい医学用語や権威主義の構造がわからず困惑していたことが懐かしく感じられます。 白い巨塔 1 (バンチコミックス) 価...