わたしは今、大学のカリキュラムで博物館学芸員の資格を取るべく、講義を受けています。
学芸員資格って、取れても就職にあまり影響しないらしいです。
というのも、日本だと博物館の価値が諸外国に比べてかなーり軽視されていて。
いろんな取り組みをしてたりするんですが、資金が年々減らされてたりと問題も沢山あります。
博物館内の職員の流動も激しくなく、空きができても就職できるか……。
そんな苦しい問題も多い学芸員ですが、わたしは資格取得のために頑張ってみようと思います。
講義の内容を復習するのに、ときどき記事を書くので、よかったら見て行ってください。
(講義の内容をそのまま記事にすると法律違反になっちゃうみたいです。
なので、講義を踏まえて、追加で自主的に調べたことや復習のための記事を書きます。
ご理解よろしくお願いします)
博物館学芸員とは
学芸員は,博物館資料の収集,保管,展示及び調査研究その他これと関連する事業を行う「博物館法」に定められた,博物館におかれる専門的職員です。学芸員補は学芸員の職務を補助する役割を担います。
学芸員について/文化庁
とのこと。つまりは博物館の運営や企画、責任者として携わる人間のことです。
経営や教育について総合的な知識が必要ですし、自身の所属する博物館・企画・イベントに関しての専門的な知識も必要になります。
お客さんへの対応なんかも求められますし、学校との提携事業を行うこともあります。
学芸員資格を取るために
- 学士の学位を有し,大学で文部科学省令の定める博物館に関する科目の単位を修得したもの。
- 短期大学学士の学位と同等の学士を有し、博物館に関する科目の単位を含めて六十二単位以上を修得したもので,三年以上学芸員補の職にあったもの。
- 文部科学大臣が,文部科学省令で定めるところにより,上の二つにあげたものと同等以上の学力及び経験を有すると認めたもの(学芸員資格認定を合格したもの)。
学芸員になるにはこの条件のうちいずれかを満たさなければなりません。
(つまり私は、去年落とした単位を取らなければ学芸員になれないわけです。頑張ります。)
学芸員資格を取る理由―「なんとなく」から「やりたいこと」へ変化した
最初は「資格が取れるなら」という、とんでもなく不遜な態度から学芸員の資格取得のために勉強しました。講義を受けている先生方にも、そんな態度がバレていたかもしれません。
実はもう三年生なんですが、去年は「なんでこの資格を取るんだろう」と悩み続けて、いくつか単位落としました。
先述の通り、就職に使えるわけでもなく。資格を取れても、学芸員になれる可能性はとんでもなく低い。
わたしは意味のないことをやるのが嫌いでした。でも始めたことを途中でやめるのも嫌いでした。
だから去年一年は本当に苦しかった。
変化のきっかけは今年の茨苑祭。
企画責任者になってしまったこともあって、本当に沢山の人たちと話したり、交渉したり。
企画書を書いて、契約書を書いて、サンプルを作って……。
そうして終わった茨苑祭は、お客さんの声も良く、何より私自身の達成感もありました。
企画・運営・宣伝・会計……いろんな仕事に携わり、片足踏み込んで仕事をするうちに、
「これって学芸員でも似たような仕事してないっけ?」
と、思い出しました。
「学芸員は雑芸員」なんて言われるそうですが、仕事内容を見返してみたら、確かに茨苑祭の上位互換のような仕事をしてました。
簡単なきっかけではありますが、茨苑祭を終えて、わたしはこんな仕事が好きなんだと気付くことができました。
よく考えてみれば、ブログを始めたのも演劇にはまったのも、自分で企画して、有識者や友人に協力を仰いで、目標を達成するのが好きだったからです。
博物館学芸員の講義では、総合的な技能についても学びます。
今は使う機会が少なくても、いつか使えるように勉強しようと思えるようになりました。
展示について学ぶ
今、わたしは「博物館の展示」について学んでいます。
展示と言っても一概に並べればいいわけではないので、勉強することが沢山あります。
建築学や空間デザイン、展示する物への保管に関して専門的知識もないといけません。
視覚効果や最新技術にも理解が必要です。
ひえっ……たくさん本を読んで、いろんな知識を自分のものにしていきたいな……!
ということで、ここからは復習Partです。
今回は「茨城のお祭り」について、どう展示するかを考えPowerPointにまとめました。
茨城のお祭りを発表する
今回の発表の趣旨は「茨城のお祭り」について展示をして茨城の魅力を発信するというもの。
作ったPowerPointは↓
グループワークでした。わたしが担当したページは上記の通り。
わたしは「下館祇園祭について」担当しました。
下館祇園祭とは? 日本最大重量の神輿を担ぐお祭り
下館祇園祭とは、茨城県の羽黒神社を中心に四日間にわたって行われる夏祭りです。
日本最大重量を誇る「平成神輿」
明治時代に戦勝記念に作られた「明治神輿」
女性が担ぐ「姫神輿」や「子ども神輿」などおおくのお神輿がお祭りを彩ります。
4日間で神輿が通るルートが変わるのが特徴です。
このお祭りの大目玉は最終日の早朝!
市内を流れる勤行川にて、神輿を川で清める禊「川渡御」が行われます!
沖縄国際映画祭にて上映された「またいつか夏に。」のテーマ地でもあり、フルーツポンチの村上さんが主演をされています。
わたしは群馬県出身なので、行ったことは無いのですが、調べるうちにぜひ一度行って見たいと感じるようになりました。
下記は調べたことをまとめていたノートです(少し脱線もしてます)
反省―並べるだけが展示じゃない
PowerPointを見ていただくとわかるんですが、どんな展示にするか、具体的なところまで考えられなかったのが最も大きな反省点です。
平成神輿は重量2トン。明治神輿は1トンありますから、建物の構造上、実物展示は厳しいものがあります。
そこで写真や映像による展示、服飾品などの実物展示を考えました。
しかし、例えば
- 展示物への照明の当て方
- 映像の切り抜き(どこを切り取るか・流すのか)
- 展示物の具体的な設置場所(ショーケースの中にどう配置するのか)
- 展示物のストーリー展開(最初に何を展示するか、入館者にどう見えるように設置するか)
などなど、考えられることがもっとあったよなぁと、他の班の発表を見ていて思いました。
詰めが甘いですね。「並べるだけが展示ではない」と身に染みて感じました。
他にも「展示理念を工夫する」こともできたのかなぁと感じています。
今回コンセプトが「茨城の祭りを知ってもらう」だったのですが。
茨城って代表的なお祭りが存在しないんですよね
(秋田だったら「秋田竿燈まつり」、青森だったら「ねぶた祭」、仙台だったら「七夕まつり」みたいな)
終わってからの後出しになってしまうんですが、例えば「茨城の代表のお祭り決定戦」みたいな展示にしても良かったのかもしれません。
入館者に、どのお祭りが良かったか、最後に投票してもらうのです。
今後の勉強:企画書を作ってみる
今後の予定は、今回の「下館祇園祭」をテーマに企画書を作り直してみようかと思ってます。
他の班にデザインやアニメーションを凝っている発表がありました。
個人的に空間デザインを勉強したいと思っていたので、頑張ってみます!
気が向いたら、次回記事が上がると思います。頑張ります!
コメント