文学フリマ広島5に参加しました!

活動記録

2月26日に文学フリマ広島にて茨城大学ふみつづりとしてサークル参加しました。

今回は文学フリマ広島に参加した経緯や感想について記録しておきます。

文学フリマとは

文学フリマとは、文学作品の展示即売会です。

出店者が「自分が〈文学〉と信じるもの」を自らの手で販売します。

作品の内容は、小説・物語・詩・俳句・短歌・ノンフィクション・エッセイほか、評論・研究書など多岐にわたり、対象年齢やジャンルも実にさまざまです。

文学フリマの「場」には一般商業流通には乗らない作品がたくさん集まります。
通常の製本された冊子から、ホチキスで綴じたコピー誌、手作りのZINE、手書きの1枚の紙、Tシャツ、CDなどさまざまな形式のものなど、
本屋さんでも通販でも出会えない、さまざまな形の〈文学〉が一堂に会し、販売されます。
既存のジャンルや定義・価値観にとらわれない、自由な発想・斬新な視点から生まれた作品も多く出品されます。
文学フリマは、新たな才能の発掘の場ともなっているほか、プロの作家やライター、編集者が限定版の作品を出品することもあります。

https://bunfree.net/about/ 

文学フリマに参加した経緯

茨城大学文芸部

茨城大学には文芸部が存在します。

文芸部では主に小説や詩、和歌などの文芸作品を作っていました。

しかし発表の場が新歓祭や文化祭など基本的に大学内のみでした。

外部の方に作品を売ってみたい! 外部の方と文芸の交流を図りたい! そんな人が集まって始まったのが「ふみつづり」という外部用サークルでした。

ふみつづり

「外部との接触を図る」そんな意味を込めて「ふみつづり」というサークル名になりました。

かつて、電話もメールもない時代には、「文」つまりは手紙が交流の主な手段だったのです。

振り返ってみれば、私たち人間は電話を使うより、スマホを使うよりずっとずっと長い時間、手紙による交流をしていたのです。

そしてどんどんと早く簡単な交流媒体が発明されている今日も、手紙という手段はなくなっていません。

届くまである程度の時間がかかること、半永久的に残る可能性のあること、その不自由さが手紙という文化を残し続けているのでしょう。

文芸という文化が、長く続くようそんな願いも込められています。

文学フリマ広島5

文学フリマ広島は私たちにとって、かなり実験的な取り組みでした。

茨城という遠い土地の大学の本が、広島の土地で、いったいどれほど売れるのか、どれほどの規模のイベントなのか、少ない情報での参加だったからです。

そこで当初50部だった想定よりも、はるかに少ない20部のみの取り扱いで臨みました。

結果は完売! 有難いことに手に取ってくださる方がいました!

また他の大学さんも参加されており、他大学生同士での交流も生まれました。

加えて出身が茨城大学だという作家さんもいらっしゃったのです。

外部との交流を図りたい! という当初の目的が随分と達成されました。

反省

さて、手に取っていただける方は沢山いたのですが、初めての参加ということで反省点は沢山ありました。

設営ブースが地味

写真から見ていただければわかるように、机の上には売り物の本と値段のポップのみという簡素なものでした。

他のブースを見ていると、大きなポスターを設置したり、本をおしゃれなトランクケース型の展示ケースに入れていたり。

ポップも当日に「そういえばない!」と言ってボールペンでその場で作成したものでした……。

本の出版にばかり目がいってしまって、肝心の「売る」という部分に目が向いていませんでした。

テーマが書きづらい!

本を出版するときに「テーマがあった方が書きやすいのでは?」という意見がありました。

そこで今回は「チョコレート」というテーマで作品を書き、編集しあったのです。

ところが、チョコレートというテーマが思ったよりも書きにくいという問題が。

2月にやっていたということもあり、チョコ=バレンタインに偏ってしまったのです。

文集という形をとっていたのですが、中身は似通っているなぁとも感じ取れる作品が多くありました。

本来ならば多くの書き手が集まっているのですから、一人一人の書き方の癖や味、想像力の多様性などを前面に出すべきでした。

「これなら「バレンタイン」がテーマでもいいよね」なんて声もありました。

固定のものに限定しすぎてしまったことが、書きづらさを感じさせてしまった大きな原因でした。

リピーター確保が難しい

今回のイベント後に、Twitterでふみつづりをエゴサしてみました。

少しでも感想があれば良いな……そんな期待もありました。

ところが感想は殆どなく。

時折「ここで買いました!」と言ってくださる方がいても、うまく感想を呟いてくださるところまではいきませんでした……。

折角ならば買ってくださった方に「面白い!」と言ってもらいたいのが製作者側の本音です。

その為にはもっともっと、手に取ってもらいやすいものをデザインしたり、執筆・編集の技術をあげたりしていく必要がありそうです。

次回予告

さて沢山の反省点が上がった文学フリマでしたが、今回の反省を生かし次回は11月の東京文学フリマに出る予定です!

なんと茨城大学の文化祭と予定が重なってしまったため、人数をうまく分散する必要もありそうです。

また東京の会場は広島よりも大きいそう……。

ブースにも目立つよう改良を加えなければいけません。

まずは9月の〆切を目指して、執筆頑張ります!

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