三鷹・太宰治を巡る一人旅

日々雑記

お久しぶりです! 九月はもう秋ですね。秋……秋、のはず。
気温もまだまだ真夏日が続くこの頃。9月1日に東京へ行く用事があったので、ついでとあらば三鷹で一人旅行をしてきました。
13:00に文京区の後楽園へ行く必要があったので、回れる場所をギリギリまで。

三鷹と言えば、ジ〇リ美術館、山本有三記念館、そして太宰治の最期の地。
今回の記事は太宰治を巡る三鷹一人旅の記録です。
そして旅の御供は、最近購入したちくま文庫出版「太宰治全集」

以前から太宰治が好きだと言ってきましたが、全集を買ったことで家にある「人間失格」が四冊目になりました。人に貸していたのを忘れて何度も購入してしまったみたいです。

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鞄には二館と十巻をいれて。茨城から東京駅までは高速バス。三鷹駅までは中央線を使いました。
前日に課題やバイトで夜三時まで起きていたので、移動時間はほとんど寝てました。
持っていった小説はお守りと化していましたね……。

旅の始まりは玉川上水から。沿道を下っていくとうまく回れる気がします。

玉川上水の途中に「玉鹿石」があります。下の写真。

青森県津軽金木町産の玉鹿石です。太宰治を偲んで石碑となったそう。
この辺りの玉川上水で太宰先生が入水されています。玉川上水から道路を挟んで反対側の歩道の街路樹脇にあったので見つけにくかったです。見つけるまでに三往復しました……。

玉鹿石付近で撮影した玉川上水です。玉川上水自体、かなり草木が生い茂っているので水流は見られませんでした。しっかりした柵があるので侵入できません。
ただ耳を澄ますと水の音が聞こえてきます。時期によっては蝉の声や車の音で聞こえないかも。

このまま玉川上水を下っていくと井之頭公園につきます。
東京八景、ヴィヨンの妻、日の出前に出てくる場所です。しんみりした場所かと思いきや、日曜日もあって学生さんやスポーツマンが沢山いらっしゃいました。三鷹の町は静かで自然が多いですが、三鷹の人々は案外活発で賑やかだなぁと温かくなれる場所です。

この後、太宰先生のお墓までお参りに行きました。
お盆の時季外れだったので、すこしドキドキしましたね……。不謹慎ですのでお墓の写真はなしです。
太宰先生のお墓の正面に森鴎外先生のお墓があります。私が訪れた時は森先生の隣の墓石に、森先生の小説が置いてありました。

太宰先生のお墓には赤いパンダの味の素が沢山ありましたね。
檀一雄の「小説太宰治」にも出てきたなぁと思い出しながら手を合わせてきました。

最期に訪れたのは太宰文学サロン。本当は三鷹駅前の太宰治の展示を見に行きたかったのですが、時間がなかったのと、雨の凄まじさに断念。空が曇っているのに、傘を持ってくるのを忘れてしまいました。
三十分ほど雨宿り。太宰治賞の作品集を片手に空とにらめっこしていました。
三鷹の駅に戻る時間にはすっかり小降りになったので、この日の私は晴れ女だったみたいです。ラッキー!

ずっとデータでしかもっていなかった太宰先生のバー写真を買いました。
横顔がカッコいいなぁと横顔写真も購入。自分の為だけの旅行だったので、特にお土産は買いませんでしたが、せっかくなら自分用に買っても良かったかも。

時間を気にしながらの旅行はゆっくり回れなくて悔しかったですね。
今度こそ、展示とお土産と、買いに行こうと思います。次は来年の桜桃忌かな。


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