12月3日、機会があって鹿島神宮へ参拝にいきました。
水戸駅から往復で3180円。
電車で一時間半の旅です。
学生ながらに「東京へ行くのと変わらないなぁ」などと思ってしまいました笑
美味しいお酒やお団子を食べたり、自然豊かな参道を歩いたり。
少しばかり、高校日本史を思い返しながら、とても楽しい旅行でした。
今回は振り返りもかねて、記録を記事に掲載いたします。
鹿島神宮
鹿島神宮は武甕槌大神(たけみかづちおおかみ)を御祭神とする、神武天皇の時代からあるとされる由緒のある神社です。
日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社であり、香取神宮(千葉県)・息栖神社(茨城県)とともに、東国三社の一社にも数えられます。
武甕槌大神(たけみかづちおおかみ)
武甕槌大神とは「日本建国」そして「武道」の神様です。
建御雷神とも書き、雷を司る神様でもあります。
日本神話では伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が火神を切り殺したとき、剣に付着した血から化生したとされています。
また出雲の国譲り神話にも登場します。
高天原(たかまがはら)から天鳥船神(あめのとりふねのかみ)または経津主神(ふつぬしのかみ)とともに派遣され、大国主神に国譲りを交渉し成し遂げた神様です。
鹿島神宮だけでなく春日大社にてもまつられています。
神武東征においても、天皇の危難を救いました。
詳しい物語は鹿島神宮のHPにも記載されていますので、ぜひ見てみてください!
鹿島神宮と徳川家
現在の社殿は徳川二代将軍の秀忠により、また奥宮は徳川家康、楼門は水戸初代藩主徳川頼房により奉納されたもので、いずれも重要文化財に指定されています。
御由緒・御祭神/鹿島神宮 より引用
徳川家康
徳川家康は最も知られた日本偉人の一人でもあります。
家康は1603年に征夷大将軍に就任後、江戸幕府を開設し、大御所としての政治を行いました。
彼の行った政治は「大御所政治」とも呼ばれ、その後260年に渡る泰平の世を日本にもたらしました。
家臣には酒井忠次・本田忠勝・榊原康政・井伊直政の徳川御三家。
家康は日光東照宮の東照大権現でもあります。
62歳という、当時では「高齢」とされる年齢で将軍に就任しました。
享年75歳であり、歴代徳川幕府将軍の中では二番目に長く生きていた人物です。
(一番長いのは15代将軍 徳川慶喜 享年77歳)
徳川秀忠
27歳の時に第二代徳川幕府将軍に就任したのが徳川秀忠です。
有名な「大坂冬の陣」「大坂夏の陣」の時代に将軍を務めていました。
その後200年の法律である「武家諸法度(元和令)」「禁中並公家諸法度」を制定しました。
教科書上では影を潜めがちな秀忠。
将軍就任中の前半は家康が「大御所政治」を行っていたためでした。
ですが、彼の功績は後の徳川幕府の長い安定を築いています。
徳川頼房
水戸初代藩主の徳川頼房は徳川家康の11男でした。
寛永頃に、尾張徳川家(尾張家)、紀伊徳川家(紀伊家)とともに三家の家格が確立しました。
居城は水戸城で、二代目の光圀が藩政の安定と強化に努めています。
徳川家光により「参勤交代制」が確立した後も、水戸は例外的に藩主が江戸に常駐する定めとなっていました。これを定府政といいます。
御参拝
大鳥居
境内入口に建つ大きなニノ鳥居の「大鳥居」。高さ約10.3mの杉材の鳥居で、少し遠くからでも見えました。
素朴ながら厳かな佇まいには御参拝する人々の活気があり。
12月3日は鹿島サッカースタジアムにて試合があったこともあり、試合前に勝利の御祈願参拝をする方々の姿もありました。
というのも、ここ鹿島神宮は勝負ごとにご利益のある御祭神です。
徳川家の他には源頼朝などの将軍・大名の尊崇も集めていました。
昭和43年(1968年)に竣工された石の鳥居が建っており、国産の花崗岩の鳥居としては日本一ほこっていました。
ところが平成23年(2011年)3月の東日本大震災で崩壊してしまいます。
現在の鳥居は、境内の杉4本を使って平成26年に竣工されたもので、震災復興のシンボルとなっています。
さざれ石
写真中央にて紙垂の巻かれた岩が「さざれ石」です。
さざれ石は学名では「石灰室角礫岩」といい、長い年月を経て多くの小石が集結し、大きく生長した長したものだそうです。
日本の国歌として親しい「君が代」において「さざれ石」が登場します。
「君が代」の出典は、醍醐天皇の勅命により905年に奏上された「古今和歌集」の中の祝賀歌です。
「我が君は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」
小さな小さなさざれ石が岩のように大きくなり、苔のつくような長い年月の安寧と繁栄を願った菓子です。
祝いの歌として1000年もの間、歌われてきました。
1999年(平成11年)、小渕恵三内閣の際に「国旗・国家法」において、正式に日本の国家として法制化されました。
わずか32文字の国歌は世界で最も短いとされています。
また世界最古の国歌としてギネスブックにも登録されています。
さざれ石の隣には「鹿園」もあり、立派な角の生えた鹿を見ることもできました。
御手洗池
1日に40万リットル以上の湧水があり、水底が一面見渡せるほど澄みわたった池でした。
昔は参拝する前にここで禊をしたそうで、現在でも、年始に200人もの人々が大寒禊を行っているそうです。
大寒禊とは、暦の上でもっとも寒い日とされる大寒の日からの3日間行われる行事です。
冷水につかり心身を清め、無病息災を祈ります。
この『大寒禊』で祈願すると、その年は風邪をひかないといわれています。
この御手洗池をながめながら、みたらしだんごをいただきました。
みたらしだんごに集中していて、池を取るのを忘れてました。
「池より団子」は洒落になりませんね……
鹿島神宮の参道にあるクラフトビール
閑話休題としまして、鹿島神宮の参道にありましたクラフトビールのお店を紹介します。
パラダイスビアファクトリーというお店で、数種類のクラフトビールを取り扱っている素敵なお店でした。
ダークエールやホワイトエール、日本酒の素材で作られたサケエールなど珍しいものが沢山。
店内でも飲酒可能ですので、御参拝の帰りに是非!!!
わたしはダークエールをいただきました。
しっかりしたビールの味と気持ちの良い酸味が喉を通り抜けていきました。
昼間からビールが飲めるって素晴らしいですね。
店内の二階席からは鹿島神宮の大鳥居が見られます。
綺麗な景色と共に飲むビールは日常の疲れも吹き飛びそうです。
感想
美味しい食べ物も綺麗な景色もあり、本当に楽しい一日でした!
境内は東京ドーム15個分ということもあり、一日つかってようやく回り切れるくらい。
(東京ドームには行ったことないので、広いことしかわかりませんが、この表現を使わせていただきます)
美味しい食べ物に目が眩んで、写真を取り忘れたのは大反省。
次回行くときはちゃんと写真を撮ってきます(`・ω・´)ゞ
参拝の際に購入したミニ達磨と鹿御籤は部屋に飾りました!
お御籤の結果は大吉でしたが、恋愛のところにだけ「一線を越えるな」と書いてありましたので注意します笑
本当に楽しい御参拝でした。
今度は後輩もつれていけたらいいなぁ、なんて来年のことを考えてます。鬼に笑われちゃいますね。
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