最後に訪れたのは東京駅から真っ直ぐ歩いて、石橋、アーティゾン美術館です。
ここも初めて来ました。びっくりしたんですが、学生は無料になるらしいです。学生証は忘れずに。
企画展の内容によっては混雑も見込まれますので予約はしておきましょう(私は予約せずに行って、次からは予約お願いしますと受付のお姉さんに教えて貰いました!)
企画展最終日に行ったので、感想レポートになってしまいます。今も別の企画展がありますので是非行ってみてくださいね!
ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ展

はじめに最上階まで上がって、下の階へとおりながら見ていく形式です。ビル全体が美術館の展示。
そして今回一番最初に見るのはゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプの展示でした。この二人は夫婦で、ゾフィーが幾何学デザインや絵画、ジャンが詩やコラージュ、レリーフなどを作成していました。
お互いにお互いの作品へ影響を及ぼし、受け合い、作品を磨いていたようです。


1番好きな写真です。
この写真の壁には
「私は信じる。美しいものを創り出そうとする欲求は、それが真実で真摯なものである限り、完璧さを目指す努力に合致するものであると」
と書いてあります。ゾフィー・トイバー=アルプの言葉のようですね。
私は時々、とある人から美意識が足りないとご指摘いただくので、ついついこの言葉が胸に染みました。これでいいか、と思った時点で美しさ(完璧さ)は失われてしまうんですよね。
さて、そんな二人の作品ですが、どこか数学的な印象を受けました。数学苦手な人間なので浅い感想かもしれませんが、平面上に広がりがちな絵画やコラージュ作品に立体的な厚みや重ねを用いていたんですね。
それはただ素材を重ねればいいという訳ではなく、平面の中に立体を生み出そうとしたり、立体で平面を作り出そうとしているようにも見えました。
だから紙の上に書かれた図形の上に金属で同じ形を作った作品などもありました。
ビーズアートや人形へもその配慮がなされていて、色味を調節したり、パーツごとの強弱が計算されて配置されていたり、という印象を受けました。
二人分の展示なので、絵画だけでなく彫刻やビーズアート、人形、衣服なども飾られていて、その全てに共通点があり面白い展示でした。
硲伊之助展

下の階に降りると、今度は硲伊之助展。大学で貰ったチラシではこちらの方が大きく書かれていたので、私のお目当てはこちらでした。
といいつつ、硲伊之助さんのこと何も知らずに見に行ったんですけどね……
作品は極力載せないので、是非アーティゾン美術館で再度展示があった時に見に行ってください。
また、硲伊之助さんの作品は硲伊之助美術館でも見ることができるそうです。詳細は⬇
今回見に行って本当に素晴らしい作品ばかりだったので、硲伊之助美術館にもどこかで休日を作って見に行こうかと思っています。
私が最も好きだった作品は「女の背」。
女性の背中を描いたヌード絵画ですが、性的な魅力よりも、女性の背負う疲労感や特有の逞しさが感じられて目が離せませんでした。暗い絵の具が使われているから、と言うよりは背骨の凹凸やそこに落ちる影の濃淡を詳細に描き切ろうという心意気からそう感じました。
この展示会では最初の方に展示されていましたね。
キャプションに「厳しい評価を受け〜」と書かれていましたが、これで厳しいのかーというのが絵画初心者の感想でした笑
私はこの絵が一番綺麗だと思ったし、心に残っているので、審査員の方の好みなども厳しい評価の原因としてあるのかなと思いつつ。

硲伊之助さん、井伏鱒二先生と交流があったんや……!? という。
文豪の方々の中には絵画作家との交流があった方もいると聞きつつ、唐突に出てくる知ってる名前に驚きが隠せませんでした。
画家と文豪の関係についてもいつか勉強したいな〜と思いつつ何も出来ない日々です(ノシ ‘ω’)ノシ バンバン
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