日曜日に休むのが漸く習慣になってきました。
休むと言っても寝ているだけではつまらないので、今日は美術館へ。丁度免許更新で群馬へ帰ることもあって、中間地点の東京都へ遊びに行きます。
前回は美術館など一度も行ったことないままに国立西洋美術館へ。その時はモネ展をやっていました。

前回の国立西洋美術館観覧は⬆から。
私のブログ記事は、写真可の展示であっても基本的には写真を載せません。実物を見ていただいた方が絶対に綺麗だからです。なので気になった方はぜひ博物館へ訪れてみてください( .ˬ.)”
西洋絵画、どこから見るか?

入口横でチケットを購入。今回はインターネット予約はせずに見に行きました。かなり並んでいましたが10分程で購入出来ました。
学生さんは学生証を忘れずに。安くなりますよ〜。
上の写真はチケット購入窓口にあるポスター写真。とても綺麗ですよね。これ、中の展示を見るとわかるんですが自画像なんだそう。
ルネサンス期、印象派の活躍した時代では、画家と言うと男性のイメージが強いですよね。この絵画は絵を教えて貰えない女性が描いたとのこと。背景を知ると絵の凄さというのはより一層深まりますね。

これは私のスマホの画面なのですが、写真を撮る際の顔認証時に年齢の予測が出てくるんです。
さすが西洋絵画、絵画でありながら実際の人物だと認識されたよう。それにしても18歳とは……美しく描いたゆえに表示された若さなのか、卓越した才能ゆえに表示された事実なのか、気になるところです。

さて、観覧が始まります。今回はフラッシュ撮影、動画撮影でなければ撮影可能な絵画もありました。訪れる際は必ず確認の上、ご観覧ください!
全体的な印象としては、絵画初心者にも楽しめる美術企画展、といった感じ。私は美術史などがわかっていないので楽しみながら見てきました。
美術絵画ってどこを見たらいいかわからないですよね。
何をどう見たら正解なのか、詳細に描かれているのはわかるけどなにが凄いのか、中には素人でも描けそうじゃない? みたいな絵もあったりして。

そんな私みたいな方のために、絵画を見るポイントが吹き出しで示されていました。
企画展前には⬆写真のような楽しみ方の解説も。
モネ展の時と比べると、お子さんといらっしゃっている親御さんたちの姿も。鉛筆で絵画を模写している小学生の姿もあって微笑ましかったです。

上のポスター写真を拡大。この写真はマグダラのマリアを描いた絵画でした。
キリスト教とかギリシャ神話とか、わからないんだよなぁ……と思っていたら横のキャプション(解説)にストーリーが書かれていました。
好きな女神に告白しようと強要して逃げられてしまう絵画や貧しい人のために盗みをしてしまった聖人の彫刻などなど。話を知ると絵画の中の切迫した表情、画家の創意工夫に気がつくようになるんですね。
同じような構図の絵画であっても、グループ展をすることで違いがわかるようになります。
表現の中には、他画家に敬意を表してオマージュしたもの、流行を取り入れつつ自身の画風の構築を願ったもの、他画家の絵画技法を否定するための構図技法があり、似通っているようで違うことがわかります。それが面白い
聖書の文章をどう解釈するか、みたいな画家達の言葉なき論争を見ていた気分です。それが幼きキリストを聖母マリアがどう抱くか、なんて些末な部分にも現れてくるんですよ。凄い面白い。
吹き出しで示された「絵画の見方」も、「こういう視点でも見られるよ!」という学びになるものから「盗みはだめだよ……!」のような、もうこれは学芸員さんの感想やろ!ってものまでありました。学芸員さんの心の叫びは共感しつつコメディぽくて別の面白さがありますね(*´ `*)
最後に
美術って本でも見られるし、今はネットもあるしで知識として取り入れるには容易な時代になりました。
でもぜひ、実物を見てほしいです。油絵の具の重ねられた厚さや作家の作り出したかった雰囲気は実際に見ることでしかわからないものもあるんですね。
今回は絵画の見方、がテーマだったので1度見た事があるものでも、また違った視点を得ることができる企画展だと思います。




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