お金持ちになりたい! と思います。
22年生きた私の人生のほとんどが「お金がない」という理由でいろんな選択を変えざるを得ませんでした。
本当は行きたかった私立大学。本当は住みたかった、憧れの都市、東京。何より、本当は勉強したかった司法試験勉強。どれもこれも、お金がない、を理由にいつも遠回りをしています。ここまで育ててくれた両親に感謝を抱きつつも、本当はお金があればできた選択を悔やんでいるのも事実です。
資本主義のこの世界では、悲しいことにお金で解決できることが沢山あるのです。
目下の理想の生活は、「好きなように文章を書いて生きること」。
小説でも、詩でも、随筆でも、自分のすきなように文章を書いて生きていけたらいいなと感じています。
その為にはある程度の資産が必要です。前回「創造力に負けない思考力~神山理子著「女子大生、オナホを売る」」にてビジネスを始めてみたいという話をしました。心持はまだ変わっていません。
今日は戸塚真由子さんの著書「1年で億り人になる」を学んだことと読んだ感想について書いていきます。
「1年で億り人になる」で学べること
この書籍で学べることは資産形成の考え方です。
だから、Youtube で話題のリベ大などのように、何処に投資するべきか、という具体的な話はしていませんし、どんな仕事をすれば稼げるのか、という話もしていません。
資産形成の第一歩、お金をどこから集めるか、ということが具体的に書かれています。
億り人とは?
元来は株式や為替取引で「一億を超える資産を構築した人」という意味。
しかし近年では転じて、投資ジャンルを限定せずに投資活動全般で「巨額の富を築いた人」を指します。
「1年で億り人になる」においての億り人は「自動的にお金が入ってくる仕組みを持っている人」という意味合いが強いのではないでしょうか。
日本では、就職をし永年雇用されることこそ、安定の道だと考える人が多くいます。
けれども、死ぬまで働き続けることはできないので、永年雇用は安定していません。
死ぬまで、(働かなくとも)収入が入り続ける仕組みを築くこと、これが安定した生活なんですね。
資産家の考え方
資産、と聞くと私たちは何を思い浮かべるでしょうか。
現金や預金、貯金、あとは投資なども資産です。その他にも、借金が資産に含まれるのです。
借金と聞くと、あまりいいイメージがないですよね。それもそのはずで、借金は身を亡ぼすもの、というイメージが日本人は強くついています。
しかし大きな事業をやるためには、大きな出費がつきもの。大きな出費のために、自分一人で貯金をしようとしても、何年かかるかわからないというのが現状です。
良い借金をすること、その方法が「1年で億り人になる」には記されています。
その為に必要なのが簿記の知識です。BS、PLという考え方を取り上げて、解説をしてくれているのです。
BS とはバランスシート、つまり貸借対照表のこと。そしてPLとはプロフィット&ロス、損益計算書のことを指します。
私達はしばしば、借金を損と考え、日常の収支を損益計算してしまいます。
しかし資産家になりたいのであれば、良い借金をし、借金を資産と考える必要があるのです。
そして築いた資産で、事業を回していく――これこそが資産家がやっていることなのです。
お金が先、夢は後
個人的に一番納得した言葉でした。先述の通り、私の人生が「お金がない」に振り回されてきたからかもしれません。
個人的な話になりますが、私は「お金がない」という理由で高校時代に塾に通えませんでした。
そして大学に入ってからも、通いたかった法学予備校や大学院への道は諦める必要があるそうです。
それ自体は、仕方のないこと。なぜならお金がないのだから。こればっかりはどうしようもありません。
けれども周りを見てみれば、平然と塾に通ったり、私立大学に通わせてもらえたり、必要ならば大学院に行く選択を選べる人たちがいる。
これって私の気持ちの上ではかなり惨めな気持ちになります。
衣食住が足りない貧困のことを、絶対的貧困と言います。
他人と比べて、自分たちが貧しいと気付く貧困のことを、相対的貧困というのだそうです。
日本は行政がしっかりしている国なので、世界と比べた際に絶対的貧困に陥る人はまだまだ少ない方です。しかし残念ながら富裕層と貧困層の格差は広がっています。
学生たちが感じる相対的貧困は経済格差の一端に過ぎないのです。
だからこそ、「お金が先、夢は後」は真実だと思います。残念ながら、夢というのはお金があって広がるものです。
想像してみてください、もしも絶対的貧困で明日食べるものにも困っている人たちに夢を尋ねたらなんて帰ってくるでしょうか。
おそらく「明日のご飯がほしい」「毎日食べ物に困らない生活がしたい」とか「一度でいいからお腹いっぱいに○○を食べてみたい」というのではないでしょうか。
しかし、明日食べるものに困らなくていい、少し他の人よりも貧しいくらいの相対的貧困の人ならどうでしょう。
「明日は外食がしたい」「キャビアを食べてみたい」とか「三ツ星レストランで食事がしてみたい」とか「海外のホテルでフルコースを毎日食べてみたい」――日常で体験できない食べ物を食べてみたいという願望に変わります。
これが、お金によって夢が広がる、ということです。むしろ、お金によって夢が広がる、というのは貧困者の発想なのかもしれません。
逆に言えば(資産家の目線から言えば)、夢はお金によって制限されている、ともいえるのです。
自分が持っているお金の量、価値によって、かなえられる夢の大きさが決まるのです。
だからこそ、「1年で億り人になる」ではまずは愚直にお金を集めろというのです。
その先に選択肢を増やし、選択した夢を大きくするために。
読んだ感想
資産家マインドは目から鱗でしたね。
借金が損だという考え方をしていましたし、自分の外見や付き合う人、時間の使い方など、真逆の行動をしていたんだな、と思わされた一冊でした。
とくにドリームキラーの話は胸が痛くなりましたね。
自分で何かしらビジネスを始めたい、という話を家族にしたのですが、軒並み「起業なんてリスキーなことせずに大企業に勤めて欲しい」と言われてしまいました。
仕舞いには地元の公務員試験のパンフレットまで持ち出されましたね……。
公務員が悪いとは言いませんが、正直に自分の好みの仕事ではないな、と感じます。
まぁ、就職活動をしなければならない大学生が、いきなり「起業したい!」って言ったら、就活の苦しさから現実逃避しているようにも見えるでしょう……こればっかりは相談した私が悪かったなと。
やっぱり「お金が先、夢は後」という言葉が効いてきます。
せっかくここまで育ててもらったし、親孝行したいなとか、祖父母にもちゃんと何かしてあげたいな、とか思うんです。兄弟にはお金に関して苦労しないで生きて欲しいし、友人たちにも友人たちがしたいことを応援できる私になりたいと、常々思います。
でもそれにはどうしたって、私に資産がないといけません。
いい言葉が見つかりませんが、お金って「手」のようなものなんです。
お金が繋いでくれる人の絆がある。お金が助けられる、手を差し伸べられることがある。
手が大きくないと、掬えるものも掬えなくて。持っているものも手の中から滑り落ちやすくなっていく。
よく美談で「プライスレス」だとか「お金で買えないもの」の話をされますが、本当の貧困者は「お金で何とか出来るはずだったものも何とかできない」というのが事実です。
世の中、美談ばかりじゃない。だからこそお金を集める必要性を認識できたと思います。
自分に何ができるのかまだわかっていませんが、資産家マインドを持って生活できるように、自分の意識を変えていこうと思います。
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茨城県水戸市にて、来年春に演劇公演を行おうと計画しています。
題目は「銀河鉄道の夜」。宮沢賢治の名作です。
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