映画感想「鬼滅の刃 無限城編第一章猗窩座再来」観てきました~!!*ネタバレ有

日々雑記

ここから先はネタバレあり感想です。ネタバレをしたくない方、映画未見の方は絶対に読まないようにご注意ください。

覚悟は大丈夫でしょうか??


⚠ネタバレあり感想⚠

静かな導入から一気に空間が捻じれていく無限城の演出に、心臓が掴まれたまま上映が終わるまで解放されなかったですね……好き。
和の世界観に響くパイプオルガン、鳴女による異様な空間操作、まるで噴水のように崩れていく空間演出。美しさと不気味さ、威圧感と哀しさの同居。どうやって倒すんだ、と思いながら、まず彼女すら見つけられなさそうな広大さに震える:( ;´Д`;):

善逸と獪岳の戦いでは、原作以上に彼らの内面と歴史が浮き彫りになってました。
私にとっては戦闘中の善逸が寝ずに目を開けていたの、何気ないけれど涙腺に直撃するんですよ……( ඉ-ඉ )
そして獪岳が羽織をもらったとき、一瞬嬉しそうに顔を綻ばせるカットが入っていて、その刹那に彼の人間らしさが垣間見えたのも嬉しかった。
キリヤ様の「丙の隊士には苦しいだろう」という一言からも、ただの司令ではなく、鬼殺隊一人ひとりの命を思っていることが伝わってくる。あの年齢で背負うには重すぎる宿命だと思い知らされますね……

そして猗窩座の戦い。演出がとにかく凄かった。ネタバレなしの感想でも書いたんですが赤と青で技が色分けされて、誰の攻撃なのかが視覚的に明確でした。

義勇との戦いでは赤、炭治郎との連携では青に。
打ち上げ花火のような技の連続は、視覚的に美しく、そして痛々しい。

猗窩座が求めた“至高の領域”がもし線香花火だったのだとしたら、それは恋雪と過ごした静かな日常だったのかな……グゥ
線香花火の儚さと、毒であっさり命が散ることの重なりが、何度思い返してもしんどい(   ᷄ᾥ ᷅ )

義勇さんに関しては、言いたいことが多すぎますね。なんなんだあの人!?
戦闘中の連携の呼吸、炭治郎との無言の信頼関係、泣きたくなるほどに尊い。
煉獄さんの鍔に言及せずとも、炭治郎を水の継子ではなく、弟弟子として守るその背中が本当に優しい。そして彼自身が“柱としての自信がない”と言うたびに、それを打ち消すような強さと判断力を見せつけてくるのが、もう、死ぬしかない。

猗窩座の回想では、かつての狛治としての記憶がまざまざと蘇る。
師範が放った技をそのまま煉獄に放っていたとわかるシーン。善人になれなかった過去を技で語る構成が凄い。
煉獄はそれを受け流したけど、狛治は食らってしまった。その対比に息が止まる(    ᷄ᾥ ᷅  ) (    ᷄ᾥ ᷅  ) (    ᷄ᾥ ᷅  ) (    ᷄ᾥ ᷅  ) (    ᷄ᾥ ᷅  )
そして「おかえり、あなた」という恋雪の言葉。狛治として、夫として、最期に帰る場所があったことに、ただ、ただ……( ߹ᯅ߹ )‪

映画を通して一貫して描かれていたのは、「守りたい」という気持ちの強さ。それが時に鬼殺隊の力になり、時に鬼を生み出してしまう。
同じ出発点から、正反対の結末に向かっていく物語の数々。
そのどれもが、「誰も悪くなかったのに」と思わせる痛みを連れてくる。
鬼滅における“真っ当に生きる”ことの困難さを、狛治の人生は全編で語っている。
真面目に生きても、真面目なだけでは守れなかった人々。
罪人でありながら人望があり、周囲に愛されていた彼が、それでも報われない人生を歩んでしまったのが苦しいです。

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