ハイランドの蒸留所

グレンモ―レンジ蒸留所
1843年にバルブレア蒸留所の共同経営者ウィリアム・マセソンが古いビール工場を改造して設立。
グレンモ―レンジを起こしたのは「テインの十六人の男たち」だそう。テインは蒸留所のある町の名前です。ラベルにも ” PERFECTED BY THE 16 MEN OF TAIN ” と書かれている。
ジン用の中古のポットスチルを使用しており、現在もその形を踏襲してスチルの首は全蒸留所で5.14メートル。ポットスチルは12基で生産能力は600万L。
「樽のパイオニア」としても知られ、ワイン樽に詰め替えて後熟を施す「ウッド・フィニッシュ」はグレンモ―レンジ蒸留所により市場に投入された。一度熟成させた原酒をシェリー、ポート、マディラなどのワイン樽に入れて熟成させる。
バーボン樽にもこだわっており、アメリカのミズーリ州でホワイトオークの原木の買い付けも行っている。天日乾燥24カ月、製樽はケンタッキー州で行い「デザイナーズカスク」と呼ばれるオリジナルの樽を作製している。
仕込水はターロギーの泉で硬度190の硬水を使用していた。最近はケルピーの泉という同じ水源で硬度も同じ水を使用している。
ターロギーの泉の硬水を使用するために600エーカー以上の土地を購入している。
どこぞのくまさんが住んでいる森が100エーカー。日本の単位に当てはめると100エーカーで40万㎡。100エーカーは東京ドーム8.5個分だそう。生粋の田舎民な私は東京ドームに換算されても分かりません。
現在(2022年)スコットランドで最も呑まれているシングルモルトとも呼ばれており、輸出量は第4位!
参考

ダルモア蒸留所
1839年にアレクサンダー・マセソンがピトロッホリーにて設立。
1867年にマッケンジー兄弟が入手した。マッケンジー兄弟はホワイト&マッカイ社の創業者チャールズ・マッカイと友人であったため、ホワイト&マッカイ社に原酒提供を行っていた。
2014年からはフィリピンのエンペラードール社が所有している。
第一次世界大戦中は連合軍に接収され、対潜用機雷を作成していた。
クロマーティ湾のほとりにある蒸留所で、180 年以上にわたって傑作を作り続けている。
ポットスチルは計8基。初留釜はランタンヘッド型にT字シェイプ。
再留釜は首の部分がチューリップのように上に行くほど広がっている。アルコール蒸気を直接冷却し、オイリーな部分を還流させるためにネックの周りにウォータージャケットを取り付けている。
1263年、国王アレキサンダー三世が雄鹿に襲われそうになった時、マッケンジー家の勇者が王の命を救ったことからボトルには雄鹿の紋章があしらわれている。
ダルモアはゲール語とノース語の両方に起源があり「川辺の広大な草地」の意味をもつ。
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ダルウィニー蒸留所
インバネスから80㎞ほど下ったスペイ川最上流部に位置している。
ダルウィニー蒸留所は標高326mでスコットランドで2番目に標高が高い蒸留所。
気象観測所にもなっており、観測もマネージャーの仕事になっている。
ダルウィニーはゲール語で「集結場」を意味しており、ハイランドからローランドへ家畜を売りに行く際にダルウィニーで集結させたことが語源となっている。
創業は1897年で当時はストラススペイという名前だった。1905年にアメリカの会社が買収し、ダルウィニーに改名された。その後ディアジオ社が所有し、ブラック&ホワイト、ロイヤルハウスホールドのモルト原酒になっている。
伝統的な木製のワームタブ冷却器と2基の蒸留器を使用している。
年間生産能力は220万L。そのうちシングルモルトになるのは5%以下。
仕込水はアルタナスルイー川。グランピアン山脈の雪解け水が流れ込む川で、軟水が穏やかな味を作りだす。
参考

ロイヤル・ロッホナガー蒸留所
1845年にディー川上流、バルモラル城の隣にある蒸留所でジョン・ベグが創建した。バルモラル城は英国王室の夏の離宮である。
18世紀末ごろにディー川周辺は密造蒸留所が集まっていた。ディー川の合法蒸留所がロッホナガー蒸留所の前身となっている。
ロッホナガーとはディー川沿いで一番高い山の名前。ゲール語で「岩の露出した湖」を意味している。
ロッホナガー山麓から湧き出る水が仕込み水に使われている。
1848年、ヴィクトリア女王がバルモラル城を購入するとベグは女王一家を招待。数日後に「王室御用達(ロイヤルワラント)」の勅許状が届けられ、名前の始めに「ロイヤル」を冠することができるようになった。
ポットスチルは2基。ディアジオ社が所有する蒸留所の中では最小規模。生産量のほとんどがVAT69やジョニーウォーカー・ブルーラベルなどの原酒に用いられている。
参考

余談
うわー!! 道のりが長い! ハイランドだけでこんなに蒸留所があるよ~!!!
これからの記事の量が恐ろしいですが、めげずに勉強頑張ります!
もし間違いなどがありましたら、ぜひコメントにて教えていただけると嬉しいです。
ウイスキー記事完遂までどうぞお付き合いください。
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